新型コロナウイルスの基礎知識② ウイルスの感染経路と感染力

新型コロナウイルス その他

こんにちは。めぐです♪

ウイルスの主な感染経路には、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」「経口感染」の4つがあります。

ウイルスがどの感染経路で感染するかは、ウイルスの種類によって大体決まっています。今流行しているウイルスが、どの感染経路で感染するのかを知っておくことで、どう気を付けたらいいかのヒントになります。

感染経路の種類

接触感染

特徴:感染者に直接接触することや、手すりやタオル、医療器具などの物体の表面を介して間接的に接触することで病原体が付着し、感染します。

予防:手洗い・消毒等で予防が可能です。

咽頭結膜炎(プール熱)や伝染性膿痂疹 (とびひ)などがこのタイプのウイルスになります。

飛沫感染

特徴:ウイルスが咳、くしゃみなどにより、細かい唾液に包まれてしぶき(飛沫)となって空気中に飛び出し、その飛沫を吸い込むことにより感染します。飛沫は大体1mくらい飛んでから落下しますので、1~2m以内の至近距離で飛沫を浴びることで感染します。

予防:飛沫の大きさは5μm以上あり、一般的なマスクのフィルターより大きいため、感染者がマスクをすることは、ウイルスを含んだ飛沫の拡散防止になり非常に有効です。

逆に、非感染者にとっては、1~2m以内の至近距離でせきやくしゃみを浴びなければ感染しないため、十分な距離さえとればマスクの有無はあまり重要ではないとも言えます。   

不特定多数の人がいる空間でも、目の前の人が咳やくしゃみをしていなければ、そこまで神経質になる必要はないということですね。

それよりも、感染者の飛沫が付着した机や手すりを触り、その手から感染するという「飛沫感染」×「接触感染」のルートで感染するリスクの方が非常に大きいですので、マスクに神経質になるよりも手洗い・消毒を確実に実行した方が効果的だと思います。

ちなみに、インフルエンザ、 百日咳、風しんなどがこのタイプのウイルスになります。

空気感染

特徴:空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染します。飛沫核、というと難しくてよく分からないかもしれませんが、簡単に(雑に?)言うと、咳やくしゃみを直接浴びなくても、同じ空間、さらには感染者が過去に滞在した空間にいるだけで感染してしまう可能性があるということです。

咳やくしゃみで空気中に飛び出した飛沫はサイズが大きいため、大体1mくらいで落下しますが、飛沫核は大変軽いので長距離の空間を空気流に乗って移動することができます。飛沫核に病原体がのって運ばれると、十分な距離があっても感染します。

予防:飛沫核は0.数μmと非常に小さく、一般的なマスクのフィルターよりも小さいため、空気感染をするウイルスに対して、一般的なマスクをしてもほとんど効果はありません。しかも、咳やくしゃみという分かりやすいアクションを避ければよいという訳でもないので非常に厄介です。

そのため、個人でできる予防はほとんどありません。ただし、自身が感染した場合は感染拡大を防ぐため、公共交通機関の利用や自己判断での外来受診は避け、医療機関に電話等で相談し指示を仰ぎましょう。

非常に恐ろしい空気感染ですが、このタイプのウイルスは多くなく、麻しん(はしか)、水痘(水ぼうそう)、結核等に限定されます。

ちなみに、これまでの3つの感染タイプは独立ではありません。空気感染で感染するウイルスは、飛沫感染でも接触感染でも感染しますので注意が必要です。

経口感染

特徴:ウイルスが付着した食品を食べたり飲んだりした場合に感染します。

予防:手洗い ・消毒等で予防が可能です。

代表的なウイルスはノロウイルスやロタウイルスですが、ほとんどすべてのウイルスはこの経口感染でも感染しますので、調理時や食事前には特に手洗い・消毒を確実に行い予防に努めましょう。

新型コロナウイルスの感染経路は?

今のところ、新型コロナウイルスは空気感染はせず、飛沫感染と接触感染で感染すると言われています。

換気が不十分な環境では、ごく短期間空気中に浮遊し、他者に感染する可能性があるとの見解もあり、恐ろしく感じられるかもしれませんが、実はインフルエンザウイルスでも同じです。通常は空気感染しないインフルエンザウイルスも、換気が悪い空間では、空気中の飛沫や飛沫核が濃縮し、空気感染するようになります。

つまり、「新型コロナウイルスの感染予防について、どれくらい気を付けたらいいの?」という質問の答えは、「普通のインフルエンザと同じレベルの予防・対応をすればよい」になると思います。

「こまめに手洗い・消毒をする」「飛沫を吸い込まないようにマスクを着用する」「換気を十分におこなう」「感染したかもと思ったら必ずマスクを着用し、感染の拡大を防ぐ」など、どれもインフルエンザの流行する時期にはみなさん当たり前のようにされていることですよね。

これらの当たり前の予防策を確実に行うことで、新型コロナウイルスの感染リスクは通常のインフルエンザと同じくらいのレベルまで下げることができると思います。

どんなに予防してもインフルエンザにかかってしまうリスクはゼロではないのと同じように、これらの予防策をしっかり行っていても新型コロナウイルスに感染してしまう可能性はありますが、個人のレベルでは、これらの予防策以上にできることはほとんどないと思います。

ですので過剰に恐れたり神経質になるのではなく、自分にできる予防策を確実に実行し、「感染したかも」と感じたら速やかに医療機関に相談しましょう。

新型コロナウイルスの感染力はどのくらい強いの?

ウイルスの感染力の指標の一つとして、「基本再生産数」がよく利用されています。

簡単に言うと「1人の感染症患者から何人に感染させるかを表す数」です。この数字が高いウイルスほど、感染力が強くうつりやすいウイルスといえます。

これまでの患者の発生状況などから、新型コロナウイルスの基本再生産数は1.4~2.5と暫定的に見積もられています。つまり、新型コロナウイルス感染症患者1人から、大体1~3人に感染するくらいの感染力、ということです。

他のウイルスと比べてみると、インフルエンザの基本再生産数は1.4~4.0であり、この数字からみても、新型コロナウイルスの感染力はインフルエンザと同程度であると考えることができます。

また、世界でもっとも感染力が強い感染症の一つである麻しん(はしか)の基本再生産数は12~18で、新型コロナウイルスの10倍近い感染力があります。

これらの数字からみても、新型コロナウイルスの感染力を過剰に恐れる必要がないことが分かると思います。

まとめ

  • ほとんどのウイルスは「接触感染」「飛沫感染」「経口感染」で感染する。これらの予防には、手洗い・消毒が有効である。
  • 新型コロナウイルスは「接触感染」「飛沫感染」で感染し、換気が十分な環境では「空気感染」しないとされているため、手洗い・消毒や部屋の換気が予防策として有効である。
  • 新型コロナウイルスの感染力は、インフルエンザと同程度と考えられている。

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