新型コロナウイルスの基礎知識④ 手洗い・消毒は効果があるの?

新型コロナウイルス その他

こんにちは。めぐです♪

前回の記事ではマスクの効果についてお話させていただきましたが、今回は手洗い・消毒の効果について書きます。

結論から言いますと、新型コロナウイルスの予防には手洗いと消毒が有効であることが分かっています。

今回は、手洗いと消毒はどのようにしてウイルス予防に効果を発揮するのか、手洗いや消毒が効かないウイルスはいるのかという点についてご説明します。

手洗い・消毒の予防効果

*ここでは一般的な「石けんを使った手洗い」と「アルコール(エタノール)消毒」を前提にして説明します。

ウイルスは、遺伝子として働く核酸とタンパク質の殻から構成されていますが、多くのウイルスは、その外側がエンベロープとよばれる脂質性の膜で包まれており、エンベロープウイルスと呼ばれます。

エンベロープは、石けんのような界面活性剤や脂質を溶かすアルコール(エタノール)によって破壊されるため、石けんを使った手洗いやエタノール消毒によって、エンベロープウイルスを不活性化、つまり殺すことができます。

新型コロナウイルスもエンベロープウイルスであること分かっているため、石けんを使った手洗いやエタノール消毒は非常に有効であると言えます。また、インフルエンザウイルスやヘルペスウイルスもエンベロープウイルスであり、手洗い・消毒が有効です。

ちなみに、エタノール消毒の消毒作用は水分の影響が大きいため、エタノールの濃度が重要です。

エタノールによる消毒には、80%程度の濃度のものが最も適していると言われており、濃度が100%に近いエタノールにはほとんど消毒作用がないとされています。これは、濃度の高すぎるエタノールは揮発性が高く、瞬時に蒸発してしまうためと言われています。

市販のエタノールには、無水エタノール、エタノール、消毒用エタノールの3種類が販売されています。これらはすべて同じエタノールが含まれていますが、含有するエタノールの濃度が違います。

無水エタノールは99.5%以上、エタノールは95~97%、消毒用エタノールは77~81%の濃度に調整されています*。

*参考:健栄製薬株式会社HP

濃度の高すぎるエタノールには消毒効果がほとんどないため、消毒用のエタノールを購入する際は必ず消毒用エタノールを選ぶ必要があります。

ちなみに、日本酒のアルコール度数(濃度)は平均15%前後、高くても20%程度です。濃度50%以下のアルコールでは十分な消毒効果は期待できません。

消毒用アルコールが手に入らないからといって、家にある日本酒で代用しようとしても、あまり効果は期待できませんので、せっかくの日本酒は無駄にせず、美味しくいただきましょう。

アルコール消毒の効きにくいウイルスもいる

エンベロープをもつ多くのウイルスは、アルコール消毒が効果的ですが、ウイルスの中には、エンベロープをもたないノンエンベロープウイルスと呼ばれるウイルスも存在します。

ノンエンベロープウイルスはエンベロープをもたない分、タンパク質の殻が強固になっています。このタンパク質の殻はアルコールに強いため、通常のアルコール消毒が効きにくくなっています。

また、ノンエンベロープウイルスは一般に酸にも強く、胃酸でダメージを受けないため、腸まで侵入して胃腸炎を起こしやすいという特徴があります。

アルコール消毒が効きにくく、恐ろしいノンエンベロープウイルスですが、エンベロープウイルスよりも種類が少なく、ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルス等に限定されます。これらのウイルスには塩素系の消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効とされています。

これだけ聞くと、ウイルスにとってエンベロープは厄介者で、ノンエンベロープウイルスの方が優れているように見えますが、エンベロープは生物の免疫システムからウイルスを守ったり、生物の細胞に付着する際の重要な役割も担っていることが分かっており、一概にどちらがより優れているとは言えないようです。

まとめ

  • ウイルスには、脂質性の膜をもつエンベロープウイルスと、膜をもたないノンエンベロープウイルスがあり、エンベロープウイルスは界面活性剤(石けん)やアルコールで失活する。
  • 新型コロナウイルスはエンベロープウイルスであり、石けんによる手洗いやアルコール消毒が予防策として有効である。

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