新型コロナウイルスの基礎知識③ マスクは効果があるの?

新型コロナウイルス その他

こんにちは。めぐです♪

新型コロナウイルスの感染が広がる中、日本各地でマスクの品薄状態が続いています。

ドラッグストアからコンビニまで、あらゆるお店の店頭からマスクが消え、マスクが手に入らずに困っている人がいる一方、買い占めやネット上での高額転売も大きな社会問題となっていますね。

マスクは手軽にできる予防策の一つとして広く普及しており、最近では冬場にマスクをしていないと、危機管理能力の低い、非常識な人に見られる風潮さえある気がします。

一方で、「マスクは効果がない」といった情報もちらほらと耳にすることが増えました。それを聞いて、「いったい何が正解なの?」「結局どうしたらいいの?」と混乱し、不安に感じる方も多いと思います。

この件に関しては、「マスクは効果がある」というのも「効果がない」というのも、どちらも半分正しく半分間違っている、というのが私の見解です。

どういうことでしょうか?―それにはマスクの種類や性能、ウイルスの大きさが関係します。

医療用マスクの種類

医療用マスクは、フィルターの性能や顔へのフィット性の違いから、「サージカルマスク」と「N95マスク」の大きく2種類に分けられます。

サージカルマスク

ドラッグストアやコンビニなどで購入できる一般的なマスクの多くはサージカルマスクです。

サージカルマスクのフィルター性能は製品によって異なりますが、一般的には3~5μmのものが多いです。咳やくしゃみによる飛沫は通常5μm以上あるため、飛沫による感染は防ぐことができます。

また、感染者がマスクを着用することにより、ウイルスを含んだ飛沫を周囲に拡散するのを防ぐ意味では非常に有効です。というより、サージカルマスクは本来、非感染者の感染予防ではなく、感染者からの拡散防止を目的に作られています。

そのため、発熱や喉の痛み、咳などの症状がみられ、「感染したかも?」と思ったら必ずマスクを着用し、拡散防止に努めましょう。

一方、空気感染の原因となる飛沫核の大きさは1μm以下であるため、一般的なサージカルマスクでは空気感染を防ぐことができません。

一部の高機能マスクでは、飛沫核サイズの粒子もフィルター可能な製品もありますが、サージカルマスクは顔へのフィット性が低く、マスクと顔の間に隙間があるため、どんなに高性能なフィルターのマスクでも空気感染を防ぐことは難しいです。

*「飛沫感染」と「空気感染」については「新型コロナウイルス② ウイルスの感染経路と感染力」参照

余談ですが、花粉の大きさは20~50μm程度のものが多いため、サージカルマスクは花粉対策には非常に有効です。効果の薄い感染予防の目的でマスクを使うより、花粉症で悩む人たちに譲ってあげたほうがマスクの有効活用になるかもしれませんね。

N95マスク

医療現場において、医療従事者の感染予防のために使用されるマスクです。

N95マスクのフィルターは0.3μmの微粒子を捕まえることができるように作られており、空気感染の原因となる飛沫核も防ぐことができます。

また、顔にぴったりとフィットするように作られているため、マスクと顔の隙間からウイルスが侵入するのも防ぎます。

しかし、フィルターの性能がよく、顔への密着性が高いため、長時間着用していると息苦しく感じます。そのため一般人が予防目的で日常的に着用するのは現実的ではないと思います。

そもそも新型コロナウイルスは十分に換気された環境では空気感染しないと言われていますので、新型コロナウイルス対策で一般人がN95マスクを着用するのは、やはりやりすぎのように感じます。

手作り布マスクの効果

最近、マスク不足対策として「手作り布マスク」が注目され、布マスクの手作りがブームとなっています。今度は手芸用品店で布マスク用の材料が品薄になっているそうです。

手作り布マスクにはウイルスの感染を予防する効果はほとんどないばかりか、感染リスクを高める可能性もあるため、個人的にはこのブームはなるべく早く終わってほしいと願っています。

布マスクは、布を何層か重ねて作ってはいるものの、結局は目が粗い布を重ね合わせただけなので、布の隙間を通れる大きさのものなら通してしまいます。

目の粗さは布によってさまざまなので一概には言えませんが、たまたま家にあった医療用の滅菌ガーゼで測ってみたところ、大体1mm程度でした。

咳やくしゃみによる飛沫のサイズが最小で5μm程度であることを考えると、布マスクをウイルス(飛沫)が通過するのは10m四方のゴール枠に直径約6cmのテニスボールを打ち込むのと同じくらい簡単です。これなら運動音痴な私でも楽勝でできそうです。

*1μm(マイクロメートル)は1mmの1000分の1の大きさ

布マスクを着用している人が「布マスクは何も着けないよりはましだがほぼ効果はない」ということを理解しており、咳やくしゃみをする際には飛沫が拡散しないよう細心の注意を払ってくれればよいのですが、大半の人は「マスクを着けているから大丈夫!」とあまり気にせずに咳やくしゃみをしてしまうのではないでしょうか?

そのような場合、ウイルスを含んだ飛沫が周囲に拡散されるおそれがあることから、布マスクは感染リスクを高める可能性があると考えています。

余談ですが、この記事を書いている最中にたまたま実家に寄ったところ、実家の母がせっせと布マスクを手作りしていました。

母にはこのブログを見せながらウイルスについて丁寧に説明し、苦労して布マスクを作るくらいなら趣味の刺繍をやっていた方が大分生産的だよという話をしました。

なお、布マスクにまったく効果がないとわけではありません。天然素材である綿を使っているガーゼマスクは保湿性に優れており、喉を乾燥から守ってくれます。喉が乾燥するとウイルス等の異物に対する防御機能が下がるため、それを防ぐという意味では予防効果があります。

布マスクを着用している人がその点を理解し、咳やくしゃみをする際にはマスクを着けていないのと同じように細心の注意を払ってくれれば問題ないのですが、現時点での報道の様子を見ているとそうは思えないので危惧しています。

まとめ

  • 一般的なサージカルマスクは、感染者からのウイルスの拡散防止には非常に有効だが、非感染者の感染予防には効果が薄い。
  • 布マスクは目が粗く、ウイルスの侵入や拡散を防止する効果はほぼないため、着けていないときと同様に咳やくしゃみに注意を払う必要がある。

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