育児で男性の脳も変化する ―”イクメン”の科学

子育て全般

こんにちは。めぐです♪

「イクメン」という言葉、最近は耳にすることも多いですよね。

イクメンはもともと、魅力的な男性を指す「イケメン」から派生した言葉で、流行り始めた当初は主に肯定的なイメージで使われていました。

ですが最近では、日々育児に奮闘中の女性だけでなく、 実際にイクメンとよばれる、育児に積極的に参加している男性サイドでも、イクメンという言葉をネガティブにとらえる方が増えているようです。

おそらく、”イクメン”という言葉の背後に見え隠れする、「育児=女性がするのが当たり前」「男性=みんな育児ができない」という前提が、イクメンにネガティブな印象を抱いてしまう理由だと思います。

その一方で、生物学的には、男性の脳は女性と比べると育児に不向きにできていることがさまざまな研究から明らかになっています。

では男性は、どんなに頑張っても女性のように育児”向き”な脳になることはできないのでしょうか?

今回は、育児によって男性のからだの中で起こる変化について、興味深い知見をご紹介します。

育児体験によって”父性”が芽生える

以前の記事で、出産経験のない女性も、育児体験をすることで脳に母性の芽生えが生じるという研究成果についてご紹介しました。

実はこの研究グループは、同様の実験を男性を対象にもおこなっています。

実験では、育児経験のない独身の若い男性に3か月間の育児体験をおこなってもらい、体験前後の脳の変化を調べました。

その結果、育児体験後の男性の脳では、赤ちゃんに愛着を感じる場所や、泣き声を聞いたときに心配な気持ちを呼び起こす脳の場所など、脳の複数の場所が新たに活動するようになっていました。

この研究から、男性の脳も、赤ちゃんにふれ、育児を経験することで、わが子をいとおしく思う気持ち―”父性”が芽生えることがわかりました。

父と子の絆を深める”愛情ホルモン” ―オキシトシン

育児によってお父さんのからだのなかで起こる変化は、脳の変化だけではありません。

イスラエルでおこなわれた、41人の父親を対象にした実験では、15分間わが子とふれあった後に父親の血液を調べると、”愛情ホルモン”として働くオキシトシン*という物質が増えていることが明らかとなりました。

これは、ふれあえばふれあうほど、お父さんの中でわが子に対する愛情が深まるということを意味しています。

さらに、ふれあうことによるオキシトシンの増加は、父親だけではなく、赤ちゃんの体内でも起こっていることがわかりました。

つまり、父と子はふれあうことで互いに愛情が深まり、親子の絆が深まるということですね。

私たちのからだって本当に上手くできています。
生物ってすごく面白いなぁと感じます。

*オキシトシンについては「子育て中、夫にイライラしてしまうのはなぜ? ―愛情ホルモン ”オキシトシン”の不思議」参照

まとめ

  • 男性においても、赤ちゃんにふれ、育児を経験することで脳が変化し、”父性”が芽生える。
  • 父と子がふれあうことで、互いのからだの中で”愛情ホルモン” オキシトシンが増えるため、互いに愛情が深まり、親子の絆が深まる。

育児参加にためらいを感じてしまうお父さんの中には、「赤ちゃんってどう接したらいいかわからないし…」と考える人もいるかもしれませんが、”父性”は育児を経験するなかで育まれていくものなので、考えるより先にまずはやってみましょう、ということですね。

そしてお母さんは、「お父さんに育児をまかせるのはなんだか不安…」とついつい口や手をだしてしまいがちですが(私もそうです)、お父さんが主体的に育児に関わらなければいつまでも”父性”は育ちません。

赤ちゃんの安全にかかわる最低限のことだけ伝えたら、あとは思い切ってお父さんにまかせてみましょう。赤ちゃんは案外お父さんのダイナミックな育児が好きだったりします。

育児やふれあいによって起こる、私たちのからだの中の変化を理解し、家族みんなで絆を深めていけるといいですね。

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