寝る子は”賢く”育つ ―子どもの理想の就寝時間は?

子どもと睡眠

こんにちは。めぐです♪

睡眠が子どもの成長や発達に重要なのはみなさんもうご存じかと思いますが、「うちの子どもの睡眠は大丈夫なのかな?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

実は私もそんな不安を抱えるひとりでした。

特に子どもを保育園に預けて仕事をしていたときは、お迎えに行って、夜ごはんを食べて、お風呂に入れて、はみがきをして…。本当に最低限のことしかしていないはずなのに、気づいたら夜10時近い時間になっていて慌てて寝かしつける、なんてこともよくありました。

「この状態はよくない気がする…」と思い、子どもの睡眠を改善することにしたのですが、「そもそも睡眠は子どもにどう影響するんだろう?」「子どもにとってのベストな睡眠ってなんだろう?」と疑問に思ったため、就寝時刻、睡眠時間、睡眠の質など、いろいろな視点から調べてみることにしました。

進行する子どもの”夜型化”

そもそも今の子どもは何時くらいに寝ているのでしょうか?

2005年に富山県で行われた5歳以下の幼児を対象とする調査では、夜9時~9時半に就寝する幼児が約40%と最も多く、9時半~10時で約20%、10時~10時半で約15%、10時半~11時で4%、11時以降は2%でした。一方、8時台に就寝する幼児の割合は10%強でした。

また別の調査では、夜10時以降も起きている3歳児の割合は1980年が22%、1990年で36%、2000年で52%と時代の流れとともに急増していることが明らかとなっており、子どもの夜型化の進行が懸念されています。

子どもの就寝時刻は保護者の就寝時刻の影響を大きく受けるとこともわかっており、周りの大人の夜型化が子どもの夜型化を進める大きな理由のひとつとされています。

寝るのが遅いと子どもにどんな影響があるの?

夜型化の子どもへの影響については、これまでの研究によりさまざまことが分かっていますが、大きな影響としては次の3つがあげられます。

情緒が不安定になる

5歳以下の幼児をもつ保護者に、子どもの就寝時刻と日中の情緒不安についての調査を行った研究の結果から、就寝時刻が子どもの日中の情緒不安定さに関連があることが明らかになりました。

「情緒不安定なことがよくある」という回答の割合が調査対象全体では20%程度であったのに対し、就寝時刻が10時半を超える幼児では50%以上で情緒不安定な傾向がみられることがわかりました。

「キレやすい若者の原因は睡眠不足にある」ということが言われるようになってきましたが、睡眠が心の安定に大きく影響するのは、小さな子どもにおいても同じようです。

寝起きが悪く、朝食を食べなくなる

当たり前に聞こえるかもしれませんが、就寝時刻が早く規則であるほど、朝起きる時刻が早くなり、目覚まし時計や家族に起こされる前に自分で目覚める「自立起床」をするようになります。

大人でもそうですが、自立起床したときは目覚めがすっきりして機嫌もよく、目覚まし時計や人に起こされたときは寝起きの機嫌が悪くなります。

その結果、就寝時刻が遅く自立起床できない子どもでは、寝起きの機嫌が悪く、朝食を食べない子どもの割合が増加します。

朝食を抜くと、疲れやすい、太りやすい、集中力が続かないなど、多くの悪い影響があることが分かっていますので、規則正しい「早寝早起き朝ごはん」の習慣の大事さがわかりますね。

自立起床する割合が最も高く、朝の機嫌がよい就寝時刻は8時半~9時であり、それよりも就寝時刻が遅くなるにしたがって自立起床できなくなり、朝の機嫌が悪く朝食を食べない割合が増えるとされています。

確かに私たちの長男の場合でも、夜9時より前に寝れた日の翌朝は起こす前に自分で起きていることが多く、就寝が夜9時を過ぎてしまった日の翌朝は私や主人に起こされるまで起きず、起きてからもぐずったり朝食を嫌がることが多いので、この調査結果は実際の子育て現場の感覚からも正しいと感じます。

テレビ・ゲーム・動画の視聴時間が長くなる

これについては「ニワトリが先か、タマゴが先か」の議論にもなりうるため解釈が難しいのですが、就寝時刻が遅い子どもほどテレビ・ゲーム・動画等の視聴時間が有意に長くなることがわかっています。

テレビ・ゲーム・動画等の視聴時間が長い子どもは寝るのが遅くなり、その結果夜の寝つきが悪くなるため寝れるまでの時間にテレビ・ゲーム・動画を視聴するという悪循環に陥ります。

さらに、テレビ・ゲーム・動画の視聴時間が長いほど、日中の情緒が不安定になることも多くの調査結果から明らかになっています。

就寝時刻は子どもの学力に大きく影響する

これまでは主に幼児における調査結果をご紹介してきましたが、小学生を対象にした睡眠習慣と学力調査の結果からは、就寝時刻が早いほど学力調査の平均点が高くなることがわかっています。

学力調査の平均点が95点以上の小学生の割合は、就寝時刻が9時前の子どもでは41%、9時台で28%、10時台で22%、11時以降で14%と、就寝時刻が遅くなるにつれて顕著に下がっていきます。科目別では、特に算数において顕著な差がみられます。

早寝早起きし、朝食をしっかり食べることで、日中、特に午前中の活力や集中力があがって学習の効率がよくなることが学力向上の理由のひとつとされています。

まとめ

  • 夜寝る時間が遅くなると、日中の情緒不安定、朝の寝起きの悪さ、朝食を食べなくなるなどの悪影響がある。
  • 小学生以下の小さな子どもに関してはできるだけ夜9時までに就寝した方がよく、夜10時を超えるとさまざまな生活上の弊害が現れてくる。
  • 夜早く寝る子どもほど、学力が高くなる傾向がある。

「子どもは夜早く寝たほうが良い」というのは分かっていても、特に共働きだったりすると仕事から帰ってきてからたくさんの家事をこなさねばならず、現実的には厳しいことも多いと思います。

私も以前は主に夜に家事をこなしており、ついつい子どもを寝かしつけるのが遅くなってしまったり、子どもが寝た後に自分だけ起きて、眠くてフラフラの頭で洗濯をしたりしていました。

現在は夜は一切の家事をあきらめ、ごはんとお風呂、はみがきだけしたら私も子どもと一緒に寝ています。

結果、夜9時くらいには寝ることになり、大体朝早くに自然と目が覚めますので、朝の時間に一日分の家事をすませています。この生活リズムに変えてから、からだの調子もよくなりました。朝の誰も起きていない時間に家事をすると想像以上にはかどるため、趣味の読書や音楽を楽しむ時間もとれたりします。(ブログもこの時間に書いています)

すべての人にこの生活リズムが合うわけではないですが、個人的にはおススメなので、お子さんの生活の夜型化に悩む方は一度試してみてはいかがでしょうか。

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<そのほか参考文献>
文部科学省「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との 関係性に関する調査
文部科学省「企業と家庭で取り組む 早寝早起き朝ごはん

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